株式会社 メイコウ

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単面と両面


単面修正なのか両面修正なのか・・・

上の画像のような形状の物をバランス修正する
とします。

 (画像にマウスを持って行って見てください。 回転のイメ
ージが判ります。)


もし黄色の部分があったとしたら、当
然アンバランスになります。


(画像にマウスを持って行って見てください。
回転のイメージが判ります。)

さて、これをバランス修正するとなると、黄色の部分の反対側に、同じ大きさの錘を取り付ければ良いことになります。



錘を取り付けたイメージが次の画像です。


これでバランスは修正出来た事になります。


同じように、下の画像の位置に錘を取り付
けても、余程の高速回転をさせない限り、振
動が発生する事はありません。
表面↑↑↑ 

裏面→ 

これは回転体が薄い為、表面で修正し
ても、裏面で修正しても、
黄色と青はお
互いの遠心力を打ち消し合い
、振動は
発生しません。

つまり、表か裏かどちらか片方(単面修
正)で良いと言う一例です。



では下のような形状のものではどうでしょう??

上のような形状の回転体で黄色の位置にアンバランスがあったとします。

画像にマウスを持って行って回転のイメージを見てください。


この場合、アンバランスがある[右側の面]に錘を取り付ければ良い事は判ります。


では、先ほどのように[左側の面]に錘を取り付けるとどうなるでしょうか?


確かに、静的には釣合っているので軸受け台上でも転がる事はありません・・・・

(静バランスではOK)

では回転させてみたらどうでしょう???



重要なのはここです。

静的には釣合ってはいますが、実際これを回転させると、[左側の面]と[右側の面]が離れ過ぎているため、打ち消し合う事が出来ずバランスを修正するどころか、逆にアンバランスを増やす結果になってしまっています。


つまりロールのような軸方向に厚みがある回転体の場合、(右のアンバランスは右で修正、左のアンバランスは左で修正)=(両面修正)をしなければ振動を軽減することは出来ないと言う事になります。


バランス修正を単面で行うのか、両面で行うのか・・・・
それは回転体の使用回転数と形状によって選択すべき項目と言えます。